病院で不妊症の検査を受けると、妊娠できない原因がわかります。

そこで落ち込むのではなく、原因がわかればその原因を改善すればよいだけの話。

不妊治療は自分の体と向き合うことから始まりますので、妊娠できると信じて続けていくことが大切です。

目次

不妊治療を始める前の基礎知識

不妊治療や不妊症の検査をする前に知っておくべきこと、それは検査をしても、すべての不妊原因がわかるわけではないということ。

不妊治療を受ければ妊娠できると考える人が多いですが、そう簡単に行かないのが不妊治療の難しいところです。

原因がわからないこともありますし、複数の原因が複雑に絡み合っていることもあります。

だから、しっかりと先を見据えて、不妊治療を続けていくことが大切なんです。

実際に不妊検査を受けることで、原因がわかる割合は6割ほど。

残りの4割の不妊の原因はわからないんです。

それに、原因がわかったからといって、すぐに妊娠できるわけでもありません。

実はこれだけ医療の進んだ現代でも、妊娠のすべてのメカニズムは解明されていない。

そんな状況なんです。

だから、機能性不妊という原因不明の不妊症もあるんです。

機能性不妊の割合は、不妊に悩んでいる人の1割〜2割ほど。

それでも妊娠方法がないわけではありません。

大事なことは、夫婦間のコミュニケーションと医師との信頼関係。

男女ともに高齢出産が増えている現状、残された時間は長くないですが、しっかりと向き合って継続すれば、妊娠できますので、前向きに取り組んでいきましょう。

女性の不妊原因と治療法や症状の詳細を解説!

女性の不妊原因やその症状、実際の治療方法などをくわしく説明します。

ここを読んでおくと、実際に不妊治療を受ける際のイメージがわかりますので、安心できるでしょう。

女性側の不妊原因は、多岐にわたるものですので、ゆっくりで良いので、しっかりと理解することが大切です。

排卵障害

排卵障害の代表的な病気は、卵巣機能障害や高プロラクチン血症。

排卵誘発剤を使用した治療をメインに行い、排卵を誘発して症状を改善させます。

卵巣機能障害

通常は月経が終わると、エストロゲンが増加します。

しかし卵巣機能が低下している人の体では、エストロゲンが増加しないんです。

排卵を行なうためには、エストロゲンが欠かせず、分泌量が増えないと排卵に時間がかかったり、排卵できないこともあります。

たとえ排卵できても、着床が難しくなるなどの弊害があるので、治療が必要。

主に経口タイプの排卵誘発剤を使用して、治療を行っていきます。

代表的な排卵誘発剤を4つほど紹介します。

シクロフェニル

セキソビットという商品名で販売されています。

排卵誘発剤の中でも比較的効果が弱く、初期治療時に用いられることが多い薬品。

頚管粘液の分泌を促進し、子宮内膜を厚くする効果があります。

副作用として、まれに頭痛やめまい、消化器障害や肝障害、発疹、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性もあります。

クロミフェン

クロミッドやセロフェンという商品名で販売されています。

黄体機能不全などを改善し、排卵を誘発する事ができる薬品。

副作用として、視力異常や腹部の張りと痛み、乳房不調やのぼせ、更年期障害に似た症状が出たり、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性もあります。

子宮内膜や頚管粘液の状態が悪化することもあるので、副作用に注意しながら使用することが必要です。

hMG

hMGフジやhMG日研などの商品名で販売されています。

注射で行なうタイプの排卵誘発剤で、人工授精や体外受精、顕微授精などを行なう際に使用する薬品。

副作用として、注射部位の過敏症状や筋肉痛、重症化すると卵巣破裂や脳梗塞、呼吸困難や肺水腫、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性もあります。

ブロモクリプチン

パーロデルやテルロンなどの商品名で販売されています。

プロラクチンの分泌を抑制する効果のある薬品。

副作用として、胃痛や便秘、吐き気やめまいなどの症状が起こることがあります。

高プロラクチン血症

プロラクチンとは産後に分泌量が増えるホルモンで、その影響で母乳が出たり、産後に妊娠しにくい状態になります。

プロラクチンの分泌量が増えると、排卵が起こりにくくなり、着床しにくくなる特徴が。

高プロラクチン血症とは、出産していないのに産後のような状態になっている症状です。

不妊女性の2割が、プロラクチンの不均衡状態。

実は女性だけではなく、男性にも起こる症状で、これは薬の副作用です。

アルコール摂取後に服用する胃腸薬に、プロラクチンの分泌を促進する成分が入っています。

ただ男性の場合は、プロラクチンの数値が上がっても、造精機能の影響が出たり、母乳が出るようなこともありません。

ただし、不妊治療を行なっている際には、医師に申告しておく必要があります。

高プロラクチン血症の治療は、ブロモクリプチンという経口薬でプロラクチンの分泌量を正常に戻すことで、症状の改善を行います。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群とは、月経不順や排卵障害の状態にある人の中で、最も頻度が高い症状です。

卵子を熟成することができなくなり、排卵が起こらなくなる症状。

排卵ができないことで、卵巣の外側の皮が厚くなり、さらに排卵がしにくくなる悪循環になります。

主な症状としては、月経が無くなったり稀発月経、多毛(主に鼻の下やすね毛)、肥満などの症状がでます。

多嚢胞性卵巣症候群の症状の人が不妊を予防する為には、できるだけ早いタイミングでの通院が必須。

肥満体型の人は、摂取カロリーを抑制して体重を落として、排卵環境を改善させることが必要です。

卵子を成熟して排卵を誘発するホルモン療法で治療しますが、厚くなった外側の皮が破れないためには排卵できないこともあります。

ホルモン療法でうまくいかない場合には、 卵胞穿刺という針で卵胞に穴を開ける治療を行います。

ただ多嚢胞性卵巣症候群の場合、体外受精の成功率が非常に高いんです。

厚い皮を破ることができないだけなので、体外受精による成功率の高い症状であることだけ、お伝えしておきます。

性腺刺激ホルモン分泌障害

脳下垂体から分泌される、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンをあわせて、性腺刺激ホルモンと呼んでいます。

脳の中枢神経に異常が起こると、性腺刺激ホルモンが分泌されなくなり、排卵が止まります。

この状態が、性腺刺激ホルモン分泌障害で、排卵が起こらなかったり、無排卵月経などの症状を引き起こします。

症状によって、軽度の第1無月経と重度の第2無月経があり、軽度の場合は比較的簡単に治りますが、重度の場合は、治療が非常に困難。

基本的には、排卵誘発剤を使用した治療を行いますが、まれにホルモンを投与する月経周期誘発法を行なうこともあります。

黄体化未破裂症候群

卵胞の中で卵子が成熟しているにも関わらず、外に出ることができず黄体化する状態のこと。

排卵がないのに、排卵された時のように卵胞刺激ホルモンが分泌されるので、基礎体温が上昇します。

基礎体温表を見る限りは、排卵が起こっているように見えますが、実際には排卵されていません。

超音波検査などを行なって、針で卵胞に穴を開ける卵胞穿刺を行います。

黄体化未破裂症候群の場合、血液内に男性ホルモンが分泌されていることもあるので、血液検査なども実施します。

心因性の無排卵

不妊検査をしても、直接的な不妊原因がわからない場合、心因性の可能性もあります。

心に不安があったり、不安定な状態の場合、排卵が起こらないことも。

仕事が忙しすぎたり、家庭環境に問題があったり、精神的な問題でホルモンバランスが悪化することもあります。

心因性の無排卵と診断されると、自律神経失調症の可能性も。

頭痛やめまい、動悸や息切れ、冷えや腰痛などもあるようなら注意しましょう。

この場合は、不妊治療を優先させずに心の問題を取り除く、カウンセリングを優先します。

妊娠には心の安定が必要ですし、不安やストレスは不妊の原因。

不妊治療も時間がかかるものなので、心の安定を優先しましょう。

卵管障害

原因の解明されていない部分が多い卵管障害ですが、クラミジア性感染症や子宮内膜症などが原因になることも。

通気検査などで、卵管の癒着を剥がすことで改善できます。

卵管癒着

卵管が詰まることで、精子や卵子、受精卵が通過しにくくなったり、通過できなくなったりしますが、一時的に卵管の通りが悪くなる症状が卵管癒着。

癒着の原因は、分泌物や卵管の炎症です。

クラミジア性感染症になると、卵管に炎症が起こるので、卵管が狭くなりますし、子宮内膜症だと卵管の内部が厚くなるので、卵管が狭くなります。

卵管癒着の場合、通気検査や卵管造影検査で、癒着や卵管の詰まりを改善する事ができます。

まれに卵管鏡で治療することも。

クラミジア性感染症の場合には、抗生物質を2週間ほど飲むだけで改善しますので、早めに治療してしまいましょう。

通気検査をすると、肩の痛みが出ることがありますが、通気検査のガスが肩の神経を刺激するから。

もし肩の痛みが出ても、卵管がしっかり通っているということなので、気にせずに逆に喜びましょう。

卵管閉鎖

2本ある卵管のうち、片方か両方に癒着などがある症状が卵管閉鎖。

1本でも卵管が通っていれば自然妊娠も可能ですが、排卵鏡で治療したり、体外受精をすることもあります。

痙攣性卵管通過障害

極度の緊張状態や過度なストレスなど、心因性の排卵障害と同じ原因で起こります。

自律神経やホルモンバランスなどが乱れることで卵管が痙攣し、通りが悪くなります。

投薬治療も行なわれますが、やはり精神的な不安因子を取り除くことが先決です。

頸管障害

子宮頸管が狭くなることで、粘液が不足します。

これが原因で、精子が通過しにくくなる状態を頸管障害と呼んでいます。

頚管粘液不全

排卵日になると頚管粘液の分泌量が増え、精子が子宮へと進みやすくなります。

しかし、頚管粘液の分泌量が増えずに不足している状態が、頚管粘液不全。

ホルモンバランスの悪化や頸管の炎症、男性が精子脳症である場合に起こります。

ホルモン療法を中心に治療が行われます。

頚管粘液は、普段はあまり分泌されないもの。

しかし、排卵日が近づくと手で触っても違いがわかるくらいに変化します。

指で触って10cmも糸を引けば、間違いなく排卵期だと思ってよいでしょう。

抗精子抗体

精子に対して、アレルギー反応が起こる抗体が抗精子抗体です。

抗精子抗体がある場合、子宮内に侵入しようとした精子は、頸管内で死んでしまいます。

抗精子抗体とは女性の血液内に存在する抗体で、不妊に悩む女性の数%が抗精子抗体を持っています。

コンドームを使用したタイミング法で妊娠を目指します。

半年ほどで効果が出る事が多いですが、効果がでない場合は、人工授精や体外受精、免疫抑制剤による治療に切り替えます。

この抗精子抗体は、男性でも起こる症状。

男性の抗精子抗体は非常にやっかいで、精子を作ることができるものの、まったく動かない精子しか作れません。

そのため、顕微授精などの方法で受精させるしか方法がないのが現実です。

着床障害

着床障害の原因は、ホルモンバランスと子宮。

以前は手術で改善するしかなかったのですが、最近は薬物療法でも改善できることが増えてきています。

先天子宮奇形

先天子宮奇形とは、生まれつき子宮の形が他の人と違う状態のこと。

子宮の形に奇形があると、不妊や流産の原因にもなります。

明らかに子宮の形に問題があったり、流産を繰り返している場合には、手術で子宮の形を整えることもあります。

ただ子宮や膣がない状態の場合には、代理母に妊娠と出産を依頼するしか方法はありません。

子宮奇形の種類には、単角子宮、弓状子宮、双角子宮、中隔子宮、重複子宮があります。

子宮筋腫

不妊治療を受けてみて、はじめて自分が子宮筋腫であったことに気づく人が多いんです。

子宮筋腫には、月経痛や貧血気味になる人もいますが、主に無症状なので、気付かない人が多いんです。

最近は20代の女性にも増えています。

子宮筋腫とは、子宮の筋層や内部にできる良性の腫瘍のことで、大きさと場所によって、投薬治療か手術かを選びます。

手術で筋腫だけを取り除いても再発する可能性がありますので、医師と相談して治療方法を選択しましょう。

子宮筋腫には、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫、筋層内筋腫があり、4〜5cmほどのサイズでも基本的には様子を見ます。

しかし、粘膜下筋腫の場合には1cmほどのサイズでも、流産や早産のリスクが高まるので、子宮鏡や内視鏡で切除します。

子宮内膜の異常

子宮内膜に異常がある場合、子宮内膜ポリープ、子宮内膜癒着、黄体機能不全、子宮腺筋症などの症状が起こります。

それぞれどのような症状なのか、実際の治療法を交え紹介します。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜にポリープができるのが、子宮内膜ポリープ。

子宮内膜の表面にイボができることで、受精卵が着床する際に邪魔になります。

その為、子宮鏡を使用してポリープの除去を行います。

子宮内膜癒着

クラミジア性感染症や過去の中絶体験、帝王切開などが原因で子宮内膜癒が起こります。

子宮内膜に炎症が起こり、子宮内膜の一部が子宮内以外のところとくっついてしまいます。

子宮鏡を使用して、子宮内膜ポリープと同じように癒着を剥がして治療します。

黄体機能不全

排卵期に厚みが増す子宮内膜が、黄体ホルモンが分泌されないので、厚みが増えない状態。

黄体機能不全でも着床できますが、流産のリスクが高まります。

黄体機能不全の場合、基礎体温表の高温期が9日以下と短い特徴があります。

ただ正確には、高温期にホルモン検査や子宮内膜検査を行なって、最終判断します。

高プロラクチン血症が原因で、黄体機能不全になることもあるので、その場合には高プロラクチン血症を先に治療します。

子宮内腺筋腫

子宮内膜症の一種で、子宮内膜が筋層に入ることで、筋層に炎症が起こり症状。

主に月経痛が出たり,月経血の量が増えることで発覚します。

投薬による治療がメインです。

卵巣嚢腫

卵巣にできた、水が入った袋のような症状を卵巣嚢腫を呼びます。

基本的に良性ですが、この袋がねじれたり破れたりすることで、痛みや出血を伴います。

また卵巣嚢腫ではなく、まれに悪性の卵巣がんの場合もあるので、注意が必要です。

子宮がん

子宮がんには、子宮頸管にできる子宮頸がんと、子宮内膜にできる子宮体がんの2種類があります。

妊娠に影響するのは、子宮体がん。

初期のタイミングで発見でき、レーザー治療を行えれば、妊娠の可能性もあります。

しかし子宮体がんで、手術で子宮を摘出しなければならないこともあり、そうなると妊娠が難しくなります。

症状が進行すると治療が難しくなるので、定期検診は欠かさないようにしましょう。

ちなみに卵巣がんの場合、片方で発生するともう片方に転移する可能性が高いんです。

再発のリスクもあるので、卵巣がんの手術から2年間は妊娠をしないように指導されます。

習慣流産と第2子不妊

まだその原因が解明されていない部分が多いのが習慣流産、第2子不妊は高齢出産が原因。

今後も増えていくことが予想されています。

習慣流産

習慣流産とは、 一般的に3回以上の自然流産を繰り返す症状。

その原因が多岐にわたることもあり、特定することが困難だと言われています。

  • 受精卵に染色体異常がある遺伝因子
  • 代謝や内分泌学的因子
  • 子宮の奇形による子宮因子
  • 免疫学的因子
  • 最金額的因子

などの要因が複数に絡み合っているので、判断しにくいんです。

最近は少しずつ治療法も確立されはじめています。

胎盤内の血栓を防ぐ低用量アスピリン療法やヘパリン療法、男性のリンパ球を女性に注射する夫リンパ球免疫療法などが代表的なもの。

これらの治療法を諦めずに続けていくことが基本です。

第2子不妊

1人目は苦労せずに妊娠できたのに、2人目がなかなか妊娠できないという人は以外に多いんです。

人間の妊娠率はそれほど高くなく、1人目が偶然できた。

ということも考えられます。

他にも第1子の出産が原因で、第2子不妊になることもありますが、一番の原因は加齢です。

加齢によるホルモンバランスの悪化や、子宮機能の低下が考えられます。

まずは3ヶ月間基礎体温表をしっかりつけてから、病院に行くようにします。

旦那さんの精液検査をした後にタイミング法を実践し、加齢が原因で妊娠しにくい場合には、人工授精や体外受精に移行します。

その他の原因が見つかれば、その原因を治療し、妊娠を目指します。

男性の不妊原因と治療法や症状の詳細を解説!

男性の不妊原因やその症状、実際の治療方法などをくわしく説明します。

ここを読んでおくと、実際に不妊治療を受ける際のイメージがわかりますので、安心できるでしょう。

男性側の不妊原因は、主に精子に関すること。

女性よりもシンプルですが、原因の改善には少し時間がかかることもあります。

精子形成障害

男性不妊のなんと9割が精子形成障害

この場合、精子を採取して顕微授精や体外受精を検討します。

無精子症

精液検査で精子が見つからない場合、無精子症の可能性があります。

無精子症の場合、染色体異常が起こっている確率も高くなる傾向があり、X染色体が1本多い「 クラインフェルター症候群」を発症している人が増えます。

精子濃度別の染色体異常の割合は、

  • 2000万個以上・・・1.2%
  • 1000万個以上〜2000万個未満・・・2.7%
  • 500万個以上〜1000万個未満・・・3.2%
  • 500万個未満(高度乏精子症)・・・6.9%
  • 0個(無精子症)・・・13.1%

最近の研究では、Y染色体のDNAにわずかでも血管があると、無精子症や高度乏精子症の原因になることがわかっています。

精液中の精子数がゼロの場合には、精巣精子採取法で、精巣の中にいる精子を取り出します。

精巣上体の尾部付近の精子を採取する方法で、1つでも採取できれば、顕微授精に切り替えます。

実は精巣内精子は、運動性がまったくないんです。

だから、自ら受精することができません。

無精子症以外にも重度の乏精子症や精子無力症の場合にも、この手法が用いられます。

精子減少症

平均的に健康な成人男子の精液1ccの中には、6000万個の精子が存在します。

精子数が2000万個以下の場合、精子減少症と診断されます。

精子減少症の場合、自然妊娠が難しくなりますが、現在の医療では精子の数を増やす方法はありません。

精子の状態を改善することで、妊娠を目指すことになります。

  • 男性ホルモン治療・・・男性ホルモンを投与することで、精巣で精子を作る機能を改善する方法。
  • 性腺刺激ホルモン治療・・・精子を作る能力を高めるホルモンを投与する方法。
  • 漢方療法・・・肝臓や腎臓の作用を高める漢方薬を服用する方法。精子数が増えるとの報告も。
  • ビタミン療法・・・ビタミンB1とビタミンB2の摂取で、精子の生産力を高める方法。

男性の造精機能は、心的ストレスでも機能が低下することがわかっています。

1995年の阪神淡路大震災の時に、震度6以上の地区に住んでいた人に、精子数や運動性の低下が起こりました。

震災のストレスや、ひどい現状をみたことでのストレス等が原因だと考えられています。

日常生活でも多忙な仕事に追われていたり、強いストレス下にいることで、同様のことが起こる可能性も。

過度なストレスも出来る限り避けるようにしましょう。

精索静脈瘤

精巣から腎臓へと向かう静脈の弁があり、この弁が機能不全に陥ると精巣周辺の血液がうっ血。

コブのようなものが精巣の近くにでき、静脈瘤が形成されます。

さらに血液の循環が低下すると、睾丸の温度が上がり、精子が死んだり運動性が低下。

主に精巣の左側に静脈瘤ができることが多く、触診や視診、超音波検査で発見され、手術による改善を行います。

染色体異常

染色体異常の男性には、高度乏精子症、無精子症、精子減少症、精子無力症、精子奇形症、クラインフェルター症候群などの疾患が起こります。

染色体異常の場合、その影響で受精や妊娠ができにくい特徴があります。

クラインフェルター症候群で軽度の場合には、顕微授精での受精が可能。

ただ染色体異常があると、子供への遺伝も考えられるので、 出生前診断や着床前診断で遺伝情報を確認する必要があります。

精子通路障害

造精機能に問題がなくとも、その輸送経路に問題が起こっているのが、精子通路障害です。

精子が出にくくなったりしますが、造精機能に問題がないので、手術や顕微授精での受精は可能です。

精管閉鎖

ヘルニアの手術や外傷の後遺症、性病の治療や精巣の炎症などが原因で、精子を運ぶ経路に異常が起こっている状態です。

まれに生まれつき精管が詰まっている人や、精管自体がない人も。

幼少期のヘルニア手術の既往歴がある場合には、精管が縛られている事もあるので、注意しましょう。

一般的には手術で原因の改善を目指しますが、ビタミン治療をしたり、原因が改善できない場合には、顕微授精を行なうこともあります。

逆行性射精

尿道から膀胱に精子が逆行するのが、逆行性射精です。

前立腺の手術歴や糖尿病が原因になることもありますが、殆どが先天性のもの。

そのため治療は難しく、睾丸の中に残っている精子を取り出して、顕微授精を行います。

尿に精子が触れると、その瞬間に運動性が大きく低下し、死んでいきます。

もし尿の中の精子を取り出しても、人工授精でも成功しない事が多いんです。

人工授精(AIH)は、不妊治療でも比較的簡単な方法

人工授精という言葉を聞くと、人工的に受精させるイメージがありますが、実はそうではありません。

採取した精子を子宮内に入れて行なう自然妊娠なんです。

人工授精という言葉のイメージと異なる実際の姿を紹介します。

人工授精とは自然妊娠を人工的に行なう

人工授精とは、本来であればセックスで精子を子宮内に入れるものを、人工的に行なうだけ。

高度治療でもなんでもなく、非常に負担のない自然妊娠を行なう方法だったんです。

人工妊娠をする際に使用する精子は、注入する前に洗浄と濃縮を行なうことで、妊娠率がアップします。

人工受精には、配偶者間で行う(AIH)と非配偶者間で行う(AID)の2種類があります。

人工授精の流れとは?

人工授精を受ける手順を簡単に紹介します。

排卵日を予測する

基礎体温を測り、ホルモン検査や超音波検査を併用して、排卵日の予測を立てます。

排卵日がわかったら、その前日か当日に人工授精を行います。

前日はゆっくり休む

人工授精の前日は、緊張して眠れないこともあります。

睡眠不足はよくないので、少量の飲酒や睡眠導入剤の使用も問題ないので、医師に相談しましょう。

当日の朝に精子を採取

パートナーは4〜5日間禁欲し、精子の採取を行います。

病院で精子の採取ができない場合には、採取後2時間で届けることができれば大丈夫です。

それも難しければ、冷凍精子で行うこともできます。

病院に精子を渡す

採取された精子は、1時間ほどかけて洗浄と濃縮を行います。

その間、女性は人工授精の準備を行います。

人工授精開始

精子の用意ができたら、人工授精を開始します。

内診台に横たわり、注入器を使用して膣から精子を子宮内に注入します。

人工授精はわずか1分ほどで終了します。

帰宅&安静

人工授精後は、歩いて帰ることができます。

病院によっては20〜30分の安静後に帰宅させるところも。

帰宅後は1〜2日抗生物質を飲んで、感染症を予防します。

人工授精後の生活とは

人工授精後は、基本的に普段通りの生活をすぐ送る事ができますし、入浴もまったく問題がありません。

激しい運動をするのだけ、しばらく控えましょう。

妊娠にストレスは禁物なので、ゆっくりリラックスして過ごしましょう。

人工授精の際に終了の出血を伴うこともありますが、すぐに止まりますので、安心してください。

出血が止まらない場合や、発熱や下腹部の痛みがある場合には、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。

人工授精後も基礎体温表はしっかりつけます。

高温期が3週間以上続くようであれば、妊娠成功です。

続かない場合は、妊娠失敗。

失敗した場合は、医師と原因を考えながら、今後の治療方針を決定していきます。

人工授精の成功率とは?

実は人工授精の成功率はそこまで高くなく、5〜10%だと言われています。

なので、5〜6回の人工授精でようやく妊娠する人が多いんです。

中には、10回以上人工授精を行なっても成功しない人もいますので、数回で諦めないことが大事。

人工授精は痛みも体への負担も少なく、金銭的負担も他の治療法よりも少ない、非常に受けやすい不妊治療です。

精子の運動率が低かったり、女性の年齢に問題がない場合には、10回ほどはチャレンジすべきもの。

失敗が続くと精神的に落ち込むこともありますが、諦めずに続けてください。

実は自然妊娠よりも低い成功率

実は人工授精の成功率は、自然妊娠よりも低いんです。

精子を洗浄し、濃縮しているのに?と思うかもしれませんが、本来の精子は子宮内を泳いでいる間に受精能力を高めています。

しかし人工授精の場合、子宮内にいる時間が短いので、受精能力を十分に高めることができないんです。

それが成功率が低い原因。

しかし、諦めずに続けることが妊娠への近道です。

人工授精にかかる費用とは?

人工授精は、不妊治療の中でも低額なもの。

実際にいくら掛かるのかというのが難しいですが、3000円〜30000円が人工授精の相場です。

平均的には、1回1万円〜2万円。

超音波検査や排卵誘発剤などの使用で、費用が若干変わります。

1回2万円で年10回、それで20万円ですので、毎月の収入の中からやりくりできる金額です。

不妊治療も高度治療になると、非常に高額に。

それを考えると、低額でチャレンジできる人工授精は、積極的に活用すべき方法です。

しかし人工授精にも副作用があります。

卵管水腫や抗精子抗体の発生。

10回以上の人工授精経験者の3〜10%に、抗精子抗体が見つかっていますので、その点だけは理解しておきましょう。


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